製品設計(CAD)を行い、設計されたものを、そのまま工作機械で加工するための制御プログラム(NCデータ)を生成する機能を持ったソフトウェアを指し、設計から製造までできる現在の製品製造工程では必須のシステムとなっています。
ボルミルは、通常の軌跡手続きよりも、より速く深く切削加工できる手続きとして広く認知されています。
また、鋭角な切削方向転換を回避し、そして、素材除去率をコントロールできます。その事により、工具寿命を著しく延長させることが出来ます。この加工は、Cimatron内部で実行できます。
Computer Aided Designの頭文字で、日本語では「コンピュータ支援(による)設計」となります。製品形状その他の属性データからなるモデルをコンピュータの内部に作成する設計の手法と、それを実現するソフトウェアを指します。
人の手で2次元図面上に形状や製造上必要な情報を記述する従来の方法に対して、コンピュータ上では3次元形状を容易に表現できるため、設計作業の時間を短縮し、かつ後工程での設計データも利用ができるため、大幅な作業効率向上が可能になります。
その回答は、イエスであり、ノーになります。
ボルミルは、加工機を高速で稼働させることができます。それが、高速加工という表記から連想できる意味合いです。しかし、今日の高速加工テクノロジーの多くは、切削深さを浅くしているため、従来の軌跡よりもその軌跡動作が多くなります;
その機械の動作は速くなりますが、しかし、その切削時間を短くする事が難しい時もあります。
ボルミル軌跡は、切削送り、そして、軌跡動作速度を増し、劇的なサイクルタイムを短縮させる効果が期待できます。
全く違います。トロコイドと呼ばれる軌跡は、切削工具を突っ込ませるような動作を回避させようと、円弧をループするような動作になります。それに反して、ボルミル軌跡は、工具を突っ込ませるような動作を作成しないため、軌跡を増長させる円弧動作の必要性を無くしております;ボルミル軌跡は、それ故、同じジオメトリに対するトロコイド軌跡よりも顕著に短くなり、その結果、サイクルタイムが短くなります。更に、その工具に掛かる負荷は、ボルミル軌跡により正確にコントロールされるため、トロコイド軌跡を利用した加工より、より挑戦的な加工条件パラメータを安全に利用することができます。その実際に得られる結果は、切削工具の負荷を軽減させ、サイクルタイムを短くするのと同様に、工具寿命を長くする故に、トロコイド軌跡よりも、顕著に生産性を向上させます。
Computer Aided Manufacturingの頭文字で、「コンピュータ支援(による)製造」を意味します。製品の製造を行うために、CADで作成された形状情報を入力データとして、加工用のNCプログラム作成などの生産準備全般をコンピュータ上で行う為のソフトウェアであり、出力されたNCプログラムは、NC制御工作機械に送られて実際の加工が行われます。
通常、CADソフトウェアで作成した設計データはCAMソフトウェアへ入力されて加工作業を行うため、CADとCAMは連続した製造の工程の要素として連携すべき関係になっています。
各社のCAD、CAMはそれぞれ独自の特長や性格が有るため、個別に導入される場合も多いですが、ひとつの製品でCADとCAMの両工程を担当できる場合は、データの整合性の問題が無いため、高い生産性の実現が可能です。
点群データを、ポリゴンやサーフェイスデータに変換できるリーバスソフト、例えば、Geomagicなどを介してデータを取り込みことが出来れば、CimatronEで、それを削り出す為の加工データを作成できます。今後のバージョンでは、Geomagicのネイティブフォーマットを読み込むことも可能になる予定です。
最近では、シボ加工など、高精度スキャナーで取り込んだデータで、シボコーティングされたマウスの入れ子を製造しました。
金型デザインから加工までを、如何に効率良く完了させるかを、システム開発する上で、常に意識し、一貫性をもって努力しています。例えば、サーフェスとソリッドの融合性一つとっても、競合他社のハイブリッドCADとの違いがあり、その事が、モールド・ダイデザイン専門アプリケーションの操作性を向上させています。また、NCにおけるZピッチコントロール、仕上げ加工における軌跡作成コントロールなどは、その作業効率を上げる努力が伺えます。しかし、他のシステムとの比較は簡単にできませんので、是非とも、金型・試作用のCAD/CAMを選択されるときは、実際のCimatronシステムを、ご自身で一度確認していただくことをお願いいたします。
G00 | Rapid positioning | 位置決め(早送り) |
---|---|---|
G01 | Linear interpolation | 直線補間 |
G02, G03 | CounterandClockwise circular/helical interpolation | 円弧補間(反・時計回り) |
G04 | Dwell | ドウェル(一時停止) |
G17, G18, G19 | Plane selection XY, XZ, YZ | 平面指定 XY, XZ, YZ |
G28, G30 | Return home | リファレンス点と第2リファレンス点復帰 |
G40, G41, G42 | Cutter radius compensation | 工具径補正 キャンセル, 補正左、右 |
G43, G49 | Apply tool length offset | 工具長補正, 補正キャンセル |
G73 | CANNED CYCLE - HIGH SPEED PECK DRILL | 固定サイクル 高速深穴あけ |
G81 to G89 | CANNED Cycle intended for drill | 固定サイクル ドリル |
G90, G91 | Distance mode Absolute or Incremental | アブソリュート・インクレメンタル指令 |
皆さま、ご存知でしたか?コールド(冷たい)スラグ(塊)ウェル(?)?英語のようですが、分解すると冷えた塊のウェルですかね??
モールド設計に携わる方でしたら、当然知っていることなのでしょうが。。
私は、先日のワークショップで、初めて学習した内容です。成型プロダクトの不良を回避させるために、モールドの設計担当者は、考えることがたくさんあるので大変ですよね。
私の理解で、ざっくり説明すると。
樹脂を注入して、シリンダー内をスクリューで送りながら、充填する温度を調整するようですが、そのプラスティックを溶かす温度が200度程度になり、少し温度を下げて、ノズルから射出されるようです。
プラスティックを十分に混ぜながら、尚且つ、温度調整をしていく必要があります。
兎に角、温度の管理がとても難しいと云う印象を受けました。深くは理解できませんでした。面目ない。(~_~;)
改めて、Moldexなど流動解析用シミュレーションの必要性を感じた次第です。
そうして用意万端の樹脂を、いよいよ金型へ流し込んでいく際、ノズル付近の最初に注入された樹脂が固まるようです。
その塊が、成形品の最終形状に影響を及ぼすそうで、ウェルドラインなどにも影響するとのことです。すごく微妙な温度管理ですね。
この冷えかかった樹脂を逃がす為に、必要なのが、コールドスラグウェルです。
その為、次の画像のようなエリアを追加します。
これまでは、スケッチャで線を延長するなど手間が掛かりましたが、次のバージョンでは、半自動で、簡単に作成できるようになります。
楽しみにしていてください。

月刊生産財マーケティング2015年12月号の中に、『工具界の巨人』という記事が掲載されていました。
なんでも、世界で2.6兆円市場のうち約40%のシェアを3社が握っているそうです。3社とは、サンドビック(スウェーデン)、イスカル(イスラエル)、ケナメタル(アメリカ)になります。
イスラエルと云えば、我々の取り扱う製品Cimatron(現在は3Dシステム社なのでアメリカですが)もイスラエル生まれです。イスカルは創業63年目を向かえ、米バークシャー・ハザウェイ傘下で12社からなるIMCを組織しています。このIMCには、我々も良くお世話になっている日本のタンガロイもグループに属しています。2006年に投資家のウォーレン・バフェットが80%の株式を保有し、13年には100%の株主となりました。そのことは、優良企業としての評価を得て、買収して投資をしたいほど魅力がある会社と見込まれたからだそうです。
CimatronEには、このイスカルの工具カタログをウェブから読込む事ができ、とても連動性が良いことをご紹介しておきます。
詳しくは、こちらから。。
月刊生産財マーケティング2015年12月号の中に、『工具界の巨人』という記事が掲載されていました。
なんでも、世界で2.6兆円市場のうち約40%のシェアを3社が握っているそうです。3社とは、サンドビック(スウェーデン)、イスカル(イスラエル)、ケナメタル(アメリカ)になります。
イスラエルと云えば、我々の取り扱う製品Cimatron(現在は3Dシステム社なのでアメリカですが)もイスラエル生まれです。イスカルは創業63年目を向かえ、米バークシャー・ハザウェイ傘下で12社からなるIMCを組織しています。このIMCには、我々も良くお世話になっている日本のタンガロイもグループに属しています。2006年に投資家のウォーレン・バフェットが80%の株式を保有し、13年には100%の株主となりました。そのことは、優良企業としての評価を得て、買収して投資をしたいほど魅力がある会社と見込まれたからだそうです。
CimatronEには、このイスカルの工具カタログをウェブから読込む事ができ、とても連動性が良いことをご紹介しておきます。
詳しくは、こちらから。。
鋼材が、金型材として広く使われる理由の一つに、熱処理により強化が図れる点があるそうです。
金型として使用する前に焼入れをして硬くできます。しかも、熱処理の条件によって、硬さと靭性もかなり広範囲に変えられるようです。鋼種にも多くの種類があり、合金成分や組織によって強度や硬さだけでなく、被削性や焼入れ性、耐熱性や靭性や耐蝕性も変化します。
※図解金型がわかる本から抜粋
Volimillテスト加工でいろいろその有益性を確かめようと努力はしておりますが、最適解は加工機械、工具、被加工材、加工形状、加工精度等を考慮しないといけないので、結局、技術者が決めないといけないと云うことですね。やはり、我々が出来るのはいろいろな情報を提供し、その判断する上でのお手伝いをすることだけのようです。<(_ _)>



セイロで、CAD利用技術者試験を受験できるの知っていますか?
CAD利用者技術者試験ガイドブックより、豆知識を提供します。
Bezier(ベジェ)曲線・曲面
曲線
制御点と呼ばれる複数の点によって曲線の形状が定義される自由曲線。曲線変更を制御点の移動だけで行える半面、1つの制御点の影響が曲線全体に及んでしまうと云う欠点有。
曲面
複数のベジェ曲面をつないで形状を作成する場合、曲線メッシュが不規則な形状の時に曲面間の連続性を保つのが難しいと云う問題点がある。
Bスプライン曲線・曲面
曲線
ノットと呼ばれる区間の境界から曲線が定義される。ノットの間隔を柔軟に決められるために、表現の自由度が高く、一部を変更しても全体への影響が低い。
曲面
ベジェ曲面よりも複数パッチ間の連続性が保たれる特徴をもっている。
曲線・曲面
ベジェ曲線では、円や円弧のような2字曲線を正確に表現できない。ベジェ曲線と同じく、制御点により形状が定義されるが、個々の制御点に重みを与えることにより曲線の形をより細かく制御できる
Bスプラインを有理化させることにより、NURBSでは2次曲線が正確に表現でき、2次曲線と自由曲線の両方を取り扱えると云う理由で多くのCADシステムに広まっている。
隣り合う複数の面があっても滑らかに曲面を接続でき、さらに四角形状の不規則な形の面でも、滑らかな曲面を生成できる。曲面間のフィレット作成のように複数の面を滑らかに接続する場合に適している。


有理ベジェ曲線・曲面

NURBS

グレゴリ曲面

3軸(XYZ) + 2軸(A、B、或いは、C)

A軸
上記画像でご覧の通り、X軸の周りを回転する軸B軸
Y軸の周りを回転する軸C軸
Z軸の周りを回転する軸 CimatronEの5軸加工は、結構信頼性が高くユーザ様から評価をいただいております。 詳しくは、こちらから。。
ちょっと使わないと混乱するのは、私だけでしょうか?
G02が右回り
G03が左回り
出発点から目的点までが指定されていても、方向と大きさを指定するだけでは角度180度を境にして2個出来るということがあります。
通常は近道をするようになっているようです。
図で現わすと
でも、遠回り(180度を越える場合)したい場合もあるようです。NCでは遠回りする時はR(大きさ)の前にマイナス(-)をつける決まりとなっているそうです。
小さいRの場合は、G02X0Y80.R40.
大きいRの場合は、G02X0Y80.R-40.となります。
大きいR指定では大きさの前に - (マイナス)をつけ、遠回りをして目的地に行けとNCに教えて上げるわけですね。
ここで思い出したのは、IとJそしてKだったんです。
X0Y0の始発点でのIJ円弧指令は
G02X25.Y83.280I0J50.
始発点から円弧の中心(X0Y50.)の距離をI0J50.で指定し、終点X25.Y93.302へ
円弧移動させています。
それから XYZとIJKの関係は
X方向→I
Y方向→J
Z方向→K
ではR指定とIJKの違いはなんだっけ??
R----→円弧の大きさを指定する。
I・J・K→円弧の中心を、現在値からインクレメンタルで指定する。
CimatronEの5軸加工は、結構信頼性が高くユーザ様から評価をいただいております。
詳しくは、こちらから。。

