日本一効率良く金型試作製造を実現するCAD/CAMを目指しています!

機能改善を要請する時は常に神経を使いますが、NCの改善には必要以上に神経を使います。
一つの例を上げると、我々がウォーターフォール(滝のように流れ落ちる動作)と呼んでいる加工品質を落とす軌跡があります。ご覧のように、加工用に選択されたジオメトリの稜線を、工具が乗り越えて滝のように落ちていることがわかります。

WF

 

 

 

 

 

この状態だけを見ると明らかに品質低下を招き、歓迎される軌跡ではありません。この品質低下に繋がる動きを修正し、加工範囲稜線上を正確に加工できるように改善してもらいました。

WF1

 

 

 

 

 

この軌跡を、皆様に喜んでいただけると期待しリリースしました。リリース後喜びの声などもたくさんいただきましたが、ある日『今まで出来ていた軌跡が出ない』と云う厳しいご意見をいただきました。
どのような状況なのか詳細を伺ったところ、溝の間にケガキのような軌跡が作成出来なくなったと言う内容でした。
ストックの精度を向上させ、極力無駄な軌跡を無くすという改善が逆効果となり、今まで作成できた軌跡が作れなくなったという結果になりました。

WF2
開発元と幾度となくやり取りを行いましたが、この改善を元に戻すのは難しいことと、改善により喜んでいるお客様が多いと云うこともあり、改善要請を一旦諦めることも検討しました。

 

 

 

しかし、今までできたことができなくなるのは良い改善ではないので、開発元に根強く交渉を続けた結果、今までのような軌跡も作成できるように改善して貰う事ができました。本当に良かったです。

お客様のやりたいこと全てに対応できるシステムは皆無だと思いますが、今後も1人でも多くのお客様が満足していただけるようなシステム開発に少しでも関わっていきたいと思った今日この頃でした(#^.^#)